■岸田総理「丁寧なプロセス行った」“聞く力”は?
今回、決定のプロセスも問題視されました。「反撃能力の保有」に「増税」。国のあり方と国民生活に直結する大きな決定ですが、反撃能力に関して岸田総理はこれまで国会で「保有」を明言せず、議論は十分に交わされませんでした。
また、増税に関しては総理の指示からわずか1週間で決定されました。
立憲民主党 泉健太代表
「岸田総理のソフトな風貌とは真逆で非常に乱暴な進め方、民主国家としてはふさわしくない進め方をしている」
閣議決定が行われる前、総理官邸前では抗議集会が開かれていました。

抗議集会の参加者(70代)
「日本が憲法でここまで平和できたのに、すごく敵をつくってそれに対して攻撃をするという。憤りというかそういうのを感じて」
街の声は・・・
会社員(70代)
「防衛費も国葬の問題にしても決めたから走るって、みんなそうですよね。はなはだ不満な政治体制です」
学生(20代)
「知らん間に決まってたっていうのがある。こうするよって言って欲しかった。言ってたのかも知れないけど」
学生(20代)
「もっとわかりやすいコンテンツで私たちにも教えてくれたらなと思いました」
岸田総理は・・・

岸田総理
「プロセスについて問題があったとは思っておりません。3文書、あるいは、防衛力の抜本強化に向けては、1年以上にわたる丁寧なプロセスを行ってきたと考えております」
岸田総理は2021年末から有識者からの意見も踏まえ、政府・与党で議論を進めてきたと反論しました。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏
「タウンミーティングで国民の生の声を聞くとか、そういう機会は一切なかったわけですね。そうすると永田町の中だけ自民党の中だけ、政府の中だけで手続きを済ませましたよと。この1年数か月で『聞く力』がかなり衰えてしまったと、如実に見せつける記者会見になったと思います」














