長野県内で2025年に発生した山岳遭難は12月21日の時点で354件と、過去最多だった2024年を上回りました。

長野県警によりますと、12月21日までに県内で発生した今年(2025年)の山岳遭難は354件、遭難者数は388人となっていて、ともに過去最多を更新しました。

死者は去年とほぼ同じで、50人となっています。

遭難が発生しているのは北アルプス山域が211件と全体のおよそ6割を占め、八ヶ岳連峰が38件で1割ほどとなっています。

状況別では滑落や転倒による遭難が半数あまりとなっているほか、道迷いも33件あり、50人が救助されています。

また、年代別では60代が99人、70代以上が91人と、合わせると遭難者のおよそ半数に達しています。

長野県警では、冬山遭難の防止のため年末を中心に主要な登山口などに相談所を開設するほか、事前に気象情報などを確認したうえで、万全な装備と慎重な判断をするよう呼びかけています。