新年を迎えるのを前に、奈良市にある世界遺産・薬師寺では仏像に積もった埃をふき取る「お身拭い」が行われました。

 12月29日午後1時、薬師寺の金堂では仏像の魂を抜く法要が営まれた後、国宝・薬師三尊像などに積もった埃を拭きとる「お身拭い」が行われます。

 年末に行っている恒例行事のひとつで、般若心経が響き渡る中、タスキがけをした僧侶が仏像に梯子をかけ、信者から奉納された白い布を温かいお湯に浸し、丁寧にふいていきます。

 仏像は30分ほどで、黒く光る元の姿を取り戻しました。

 薬師寺では大みそかまでに境内のお堂などを大掃除し、新年の準備を整えます。