自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、政治資金規正法違反などの疑いで刑事告発された2人の富山県選出国会議員について富山地方検察庁は26日付で不起訴処分としました。
自民党の野上浩太郎参議院議員と田畑裕明衆議院議員は、派閥の政治資金パーティーのキックバック分を収支報告書に記載していなかったほか納税を免れたとして、去年8月、富山市の水谷敏彦弁護士らに政治資金規正法違反と脱税の疑いで富山地検に刑事告発されていました。
富山地検は去年12月、2人を不起訴処分としましたが、水谷弁護士らが検察審査会に審査を申し立てたところ、今年5月、「不起訴不当」と議決され、富山地検が改めて捜査していました。

関係者によりますと、富山地検は政治資金規正法違反の疑いついては「嫌疑不十分」、脱税の疑いについては「嫌疑なし」として、2人を26日付で改めて不起訴処分としました。
これで一連の事件を巡る2人への捜査は終結することになります。














