今年10月、福岡市中央区の路上で面識のない男性を包丁で切りつけ殺害しようとしたとして逮捕された86歳の無職の男性が死亡したことがわかりました。

男性は今年10月29日、午前6時ごろ福岡市中央区梅光園の路上で、右手に1本、左手に2本の包丁を持ち、通行中の男性（65）に襲いかかり馬乗りになって切りつけたとして殺人未遂と銃刀法違反の疑いで逮捕・送検されていました。

警察の取り調べに対し当時、男性は「金を取りに来る受け子と思った」などと話し容疑を認めていたということです。

警察によりますと男性は17日午後、中央警察署の留置場内で体調が悪くなっているのを巡回中の警察官に発見され、病院に搬送されましたが19日に死亡が確認されたということです。

死因は内因性の疾患でした。

警察は「留置施設のなかでの巡回や処遇について問題はなかった」とコメントしています。この男性について福岡地検は今月19日付で被疑者死亡のため不起訴処分としました。