高齢者が介護施設の職員などから虐待を受けたとされる件数が昨年度は全国で1220件に上り、4年連続で過去最多を更新しました。

厚生労働省の調査によりますと、2024年度、高齢者が介護施設の職員などから虐待を受けたとされた件数は1220件で、4年連続で過去最多を更新しました。

虐待の内容については「身体的虐待」が最も多く、次いで「心理的虐待」「介護などの放棄」でした。

厚労省は、虐待が増えた要因の一つとして「高齢者の虐待を問題として捉える認識が高まったことにより、これまで虐待と認識されていなかったケースが顕在化している」ことを挙げています。

この結果を受け、厚労省はきのう、高齢者施設の関係団体に対して虐待の防止対策の徹底などを求める通知を出しています。