「1人の子も死なさない」 しかし304人の命を心の病、102人の命を薬物で失う

水谷修さん(夜回り先生)
「私が毎晩夜回りをやってる。まさにその同じ時間。暗い部屋で、暗い自分の部屋で明日を見失い、自らを傷つけ、市販薬や処方薬を何十錠と飲み、オーバードーズODと言います、死へ向かう『夜眠れない子供たち』の存在に気づいた」
「夜眠らない」悪さをする子は夜回りをやっていればいつかは会える可能性がある。
しかし「夜眠れない」部屋で苦しむ子には永遠に会えない。
水谷さんはマスコミの力を借りることにした。
2002年までマスコミに出ていなかった水谷さんは、ドキュメンタリーを4本作り、ドラマを2本作った。
「水谷青少年問題研究所」を作り、メールアドレスと電話番号をあらゆるメディアで公開した。
以来、メールは延べで150万を越え、関わった子供たち、若者たちの数は55万人になろうとしている。
研究所では6台のコンピューター、5回線の電話、6名のスタッフが1日24時間交代で悲鳴と向き合っている。
水谷さんたちの言葉はただ1つ「1人の子も死なさない」。
しかし304名の尊い命を心の病で、102名の尊い命を薬物で失った。













