SOSを放置すると “肝臓がん”に

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、障害があってもなかなか症状が出ません。検査などで見つかった時には、かなり進行しているケースも。

自覚症状には、「疲れやすさ」や「全身のだるさ」、「食欲不振」、「吐き気」などがあげられますが、実は白目が黄色くなるよりも先に、「尿の色が濃い褐色になる」という変化が現れます。

めじろ内科クリニック 久野伸夫医師
「ウイルス感染による急性肝炎では、腹痛や発熱などの風邪のような症状が出ることもあります。肝障害がひどくなると、肝臓の重要な機能である『たんぱく質の合成』『解毒・分解』『栄養の貯蔵』などができなくなる『肝不全』に陥ります。」

有害な物質を分解できなくなれば、最悪の場合、命を落とすことも。

また、慢性の肝機能障害を放置すれば『肝硬変』へ、さらには『肝臓がん』へと進行するリスクもあるというのです。