にしおかさんは、認知症の人への接し方について、こう考えるようになりました。
“例えば骨折した人のことは「誰々さんが骨折した」と言うのに、認知症では「認知症の誰々さん」と病名が先に来る。順番が逆ではないか”。

にしおかさん:
「私も誰しも認知症になるかもしれないじゃないですか。そのとき、認知症の知識をたくさん持ってらっしゃる方が接してくださったら、それはそれで嬉しいんですけど、私という人を見てないなと思ったら、私なんか多分寂しいと思うんですよ」
「"寂しさ"を表現する余力すらなくなったとき、余力がある側の人たちが、その人自身を見てくれることが大切なのではないでしょうか」
姉の優しさと「蛍の光」
実家には、にしおかさんより1歳上のダウン症の姉もいます。平日は作業所に通い、家族の中で一番優しい存在だといいます。














