地方議員などの政治団体が政治資金収支報告書を2年連続で提出せず、解散させられていた問題で、岩手県陸前高田市長の団体は政治資金およそ130万円を残したまま、解散していたことがわかりました。

国会議員や地方議員の政治団体は毎年、「政治資金収支報告書」を提出することが法律で定められていて、2年連続で怠った場合は事実上、解散させられます。

JNNがこれまでに取材したところ、今年3月末時点で報告書を2年連続提出していなかった地方議員などの政治団体は214で、関係する地方議員は198人、首長は3人でした。政党所属議員では、自民31人、立憲8人などとなっています。

このうち、岩手県陸前高田市の佐々木拓市長の後援会が、およそ130万円を残したまま解散していました。

陸前高田市 佐々木拓 市長
「特に何も使ってないと思うので。しっかりと公にして疑惑のないように、これからすぐに手続きをしたいと思います」

政治とカネの問題に詳しい専門家は「裏金と疑われかねないケース」と指摘しますが、佐々木市長は「使わないまま口座に残っていて、裏金には当たらない」と釈明しています。