大阪を訪れたインバウンドの数は過去最多の見通し。ただ、中国政府による渡航自粛の影響はジワジワ出ているようです。

 大阪観光局によりますと、今年1月から11月末までに大阪を訪れたインバウンドの数は1595万人と過去最多を更新し、目標としていた年間1700万人を達成する見通しだということです。

 大阪・関西万博の影響があったとみられ、国別ではインドや欧米など、去年まで割合が少なかった国からの増加が目立っているということです。ただ、11月の高市総理の“台湾有事発言”をめぐり、中国政府が日本への渡航自粛を呼び掛けた影響で11月の中国からの観光客は他の国と比べ伸び悩んでいます。

 (大阪観光局 溝畑宏理事長)「今後は予断を許さない状態が続くと思う。動きを注視していきたい」

 大阪・ミナミのお好み焼き店では、売り上げに影響が出ているといいます。

 (道頓堀・一明オーナー 原田正明さん)「一概に中国の人が減ったからと言えるかわからないですけど、(売り上げ)4割くらい減った。(Q(中国観光客に)戻ってほしいですか?)戻ってほしいですね。従業員の生活もかかっていますし僕も生活かかってるんで」

 大阪観光局は、国内客の呼び込みも強化し、インバウンド頼みの観光からの脱却を目指したいとしています。