タイとカンボジアの国境地帯で再び激化している軍事衝突をめぐり、ASEAN=東南アジア諸国連合の臨時の外相会合が開かれ、両国の軍幹部による停戦に向けた協議を24日に開くことで合意しました。

ASEANの外相らを集めた特別会合は、議長国マレーシアの首都クアラルンプールで22日に開かれ、紛争の当事国であるタイとカンボジアの外相も出席しました。

タイ外務省によりますと、タイ側は、先に攻撃を仕掛けたカンボジア側から停戦を提案することや、国境地帯にある地雷を撤去することなどを要求。一方、カンボジア側は、タイによる侵略の被害者だとして、国際社会による仲介の必要性を訴えていて、両者ともに平和的な紛争の解決を求める一方で、その立場には大きな隔たりがあります。

特別外相会合を終えたタイのシーハサック外相は、両国の軍幹部による停戦に向けた協議を24日に開くことでカンボジア側と合意したことを明らかにしました。

両国が対話を重ねることで、緊張の緩和につながるかどうかが焦点です。