2018年、大手建設会社に勤め、ラオスでダム建設に従事していた男性(当時49)が、過労によるくも膜下出血で亡くなりました。男性の妻・中江奈津子さんは、海外での過労死の実態や課題を知ってもらおうと、金沢星稜大学で講演を行い、学生たちにこう語りかけました。
「過労死や過労自死は、就職して間もない人にも、数十年経験を積んだ人にも、国内外どこででも起こる可能性があります」

中江さんの夫は、大手建設会社に勤める土木技術者でした。ドバイやバンコクで地下鉄工事に携わるなど、日本と海外を行き来しながら25年間働いてきました。自身の仕事に誇りを持ち、真摯に向き合っていたといいます。
2018年2月、水力発電所建設の工事長として、ラオスに単身赴任しました。
そのわずか約4か月後のことでした。
海外過労死で夫を亡くした 中江奈津子さん
「2018年の5月、東京の自宅にいた私に、見知らぬ番号から電話がかかってきました。夫の会社の常務でした」
「とっさに『けがならいいのに』と思いました。最悪の事態が頭をよぎったからです。しかし、その朝、夫が宿舎の自室で亡くなっていたと告げられました」
死因は、くも膜下出血でした。49歳でした。















