天皇陛下はきのう(19日)、中央アジアの4か国の大統領を皇居に招き、懇談されました。

天皇陛下は、きのう午前10時ごろからウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンの各国大統領をそれぞれ皇居・御所に招き、懇談されました。

ウズベキスタンのミルジヨーエフ大統領との懇談では、陛下からウズベキスタン国内にある旧ソ連軍による日本人抑留者の墓地についての話題を出されました。大統領が「日本からいつ参拝者が来ても良いように綺麗な状態を保っている」と話すと、陛下は感謝の気持ちを示されました。

キルギスのジャパロフ大統領との懇談では、氷河の融解や水資源の活用などについて意見交換が行われました。

タジキスタンのラフモン大統領との懇談では、陛下から地球温暖化などの環境問題について言及されると、大統領は「タジキスタンは水資源に恵まれているが、近年は水需要が増加しており、日本の技術協力に期待をしている」と述べました。

トルクメニスタンのベルディムハメドフ大統領との懇談では、大統領から大阪・関西万博の成功に対して祝意を伝えると、陛下は、トルクメニスタンが早期に万博に参加する意向を表明し、独自のパビリオンで参加したことについて感謝を伝えられました。

陛下は、中央アジア4か国の大統領とそれぞれおよそ20分ずつ交流を深めました。