「回復の見込みはない」と告げられても

事件発覚直後の川土手周辺

医療保護入院が始まる頃には“自分がどこにいるのか”も分からない状態だった息子。医師から「回復の見込みは無い」と告げられ、母親は「目の前が真っ暗になった」といいます。

それでも、母親は「少しでも良くなるかもしれない」との思いから、週に1度だけ許されていた15分間の面会のため、片道1時間以上掛けて、毎週欠かすことなく病院に通いました。

Q.入院中の息子はどんな様子だった?
A.とても穏やかな様子だった
Q.入院期間中はずっと病院にいた?
A.1日だけ日帰りの外出許可が出たので自宅に帰った
Q.そのときの様子は?
A.入院中と変わらず穏やかで「病院に戻らず、ここにいたい」と言っていた
Q.それを見てどう思った?
A.もう家でも面倒見られるだろうと思った
Q.医師はどう言っていた?
A.「飲酒の欲求が強く、入院しないと意味が無い」と言っていた

その後、母親は医師からの入院継続の提案を断り、息子の退院が決まりました。