《北朝鮮へ忠誠を誓わせるように育てる…24年に及んだ拉致生活》

2002年9月17日、北朝鮮はそれまで一切否定してきた日本人拉致を初めて認めた。日本政府が認定する拉致被害者は17人。そのうち蓮池薫さんと、蓮池さんの妻となった祐木子さんら5人が、同年10月15日に帰国を果たした。しかし、横田めぐみさんら8人については「死亡」。ほか4人は「入国が確認できない」との主張を、北朝鮮は今も続けている。

蓮池薫さんの24年にも及んだ北朝鮮での暮らし。「招待所」と呼ばれる施設で、朝鮮語の勉強や思想教育などを強いられた。
拉致被害者・蓮池薫さん(68)
「拉致の目的は工作員にさせることなので、北朝鮮のために忠誠を誓うような人間に育てなければならないんです。スパイ学校に行くにしても、朝鮮語ができないといけないわけですから、思想的にも、忠実になるような2本線で、招待所の生活というのは動いて行きました」
「具体的に言えば、外部との接触しないよう、警備が行われている所に入れられる。必要に応じて外部に出るときは、しっかり監視が付いた状況で店に行ったりする…こういう状況です。結局、北朝鮮の秘密工作の活性化、その質を高めるために、トップの指示の元に拉致が行われたということですね」















