《工作員「たばこの火を貸して」と接近…北朝鮮へ男女を拉致》
拉致被害者・蓮池薫さん(68)
「何人かが付いてくるな…という感じでした。海岸で拉致のターゲットを狙っていたという感じなんでしょうね」
1978年7月31日、新潟県・柏崎市の海岸で、若い男女が拉致された。北朝鮮に連れ去られた被害者は、当時、大学生だった蓮池薫さんと、交際中だった奥土祐木子さんだ。
拉致被害者・蓮池薫さん(68)
「あの辺で腰を下ろしていたら、波打ち際の方から、チェ・スンチョルがやってきて…まぁ『たばこの火を貸してくれ』と注意を引いて、その間に拉致実行グループが後ろから接近して、私たちを襲ったという流れですね。そこで袋詰めにされたまま、暗くなるのを待って…そして沖合から工作船の迎えが来た、それが全てです」

拉致実行犯の中心人物は、チェ・スンチョル。北朝鮮・対外情報調査部の大物工作員だった。
拉致被害者・蓮池薫さん(68)
「柏崎市の街の明りが見えて、遠退いていきました。工作船に乗りながら、私は街の明りを最後に見たというのは記憶にあるんです」















