0歳から投資可能に?

そんな中、今注目されているのが“子どもNISA”です。
政府・与党は現在、NISAの年齢制限を撤廃し、0歳から資産運用ができるようにすることを検討しています。
親や祖父母が子どもの名義で口座を開設し、教育資金や将来の自立のための資産形成をすることを支援しようという狙いです。

“子どもNISA”案
「子どもNISA」では、一般のNISAよりも年間の投資枠や総額の上限を引き下げるなどの条件が検討されています。

▽つみたて投資のみ
▽投資枠:年間60万円まで
▽投資総額の上限:600万円
▽12歳から引き出しを可能にする

“子どもNISA”運用すると?

実際に“子どもNISA”を利用して毎月5000円ずつ投資をした場合、どのような資産形成が期待できるのでしょうか。
金融庁の「つみたてシミュレーター」で試算してみました。

「0歳から月々5000円での運用(年利5%で試算)」
0歳  5000円

12歳 98万円(元本72万円)

18歳 173万円(元本108万円)

30歳 408万円(180万円)

65歳 2803万円(元本390万円)

0歳から65歳まで年利5%として運用した場合、65歳になるころには2803万円になるという試算も出ています。
※将来の投資結果を予測し保証するものではありません

しかし…

経済評論家 加谷珪一氏:
これはあくまで「投資」でありリスクがあることを忘れてはいけません。

恵俊彰:
12歳からお金を引き出していいよってことは、中学校に入る頃にまたいろいろな資金が必要になるってことなのかな。

ファイナンシャルプランナー 塚越菜々子氏:
同じ”貯める”なら非課税で貯めようということですが、リスクがあるので12歳で必ずプラスかわからないということを考えてお金の置き場を考えるべき。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト 永濱利廣氏:
小さいころから教えることによって投資教育のような、そこまで広げられたらいいと思う。

将来の教育資金や人生設計を考えるうえで新たな選択肢となりそうな“子どもNISA”。
投資である以上リスクも伴いますが、制度の特徴を理解したうえでどう活用するかが問われそうです。

(2025年12月12日放送より)