チームの状況については「オイシックスはNPBに参入して2年目と非常に若いチーム。資金力、戦力も劣ることは否めない。特にジャイアンツと比べても雲泥の差があると思っている。ただ、この若い球団で、僕自身が新しい挑戦をすることで、日本球界の発展につながっていくのではないかという思いもあり、今までの自分の経験と、大学院で学んだことを活かしながら貢献していきたい」と自身の経験を注ぐことを誓った。
就任するCBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)はチームで初めて設けられた役職だが、主に球団の基盤強化、発展、およびチーム編成の強化。監督、コーチ、チームスタッフへの助言、指導、選手育成のための育成メソッド考案への助言に加え、練習環境の構築、整備、選手の評価など多岐に渡る助言をするという。
具体的な仕事について、「取り組むことはジャイアンツ時代と同じ方向性になると思う。勝利至上主義ではなく人材育成主義を掲げて、とにかく選手を育てていく」と話した。
■桑田真澄(くわた・ますみ)
1968年4月1日生まれ。PL学園時代は清原和博氏との「KKコンビ」で5季連続甲子園に出場し、通算20勝3敗、優勝2回。1985年にドラフト1位で巨人に入団。87年に15勝、最優秀防御率(2.17)で沢村賞、94年に最多奪三振(185個)とセ・リーグMVPを獲得。07年にメジャーリーグ・パイレーツに入団し、メジャーデビュー。08年に現役を引退した。
10年には早稲田大学大学院スポーツ科学研究科を修了し、13年~14年には東京大学野球部の特別コーチを務めた。21年に巨人の投手チーフコーチ補佐に就任し、ファーム総監督、二軍監督を歴任。今季は巨人を2年ぶりのイースタン・リーグ優勝に導いた。
■オイシックス新潟アルビレックスBC
2006年に創設され、07年からBCリーグに参加。24年には二軍のイースタン・リーグに参戦した。24年は8位、25年は7位。今季は三上朋也(元DeNA)、薮田和樹(元広島)、陽岱鋼(元巨人)などNPB経験者が所属。来季は松山竜平(元広島)、石川直也(元日本ハム)、渡邉諒(元阪神)などが加入する。ホーム球場はHARD OFF ECOスタジアム新潟(新潟市)














