福島県矢吹町の病院で、金庫に保管し、紛失していた入院患者からの預り金57万円が、金庫の「底」から発見されました。
県病院局によりますと、10月18日、矢吹町の「ふくしま医療センターこころの杜」で、金庫の引き出しに保管していた入院患者5人からの預かり金、計57万円が見当たらないことに病院職員が気づきました。
病院ではその後、院内を捜索しましたが見つからず、10月24日に現金を預けていた患者と家族に謝罪し、25日には記者会見で紛失を公表。11月8日には、警察に被害届を提出していました。
しかし、紛失からおよそ1か月後の12月12日、57万円が入ったケースが金庫の底から見つかりました。
きっかけは、この日、職員が同じ金庫の引き出しに閉まったクリアファイルでした。このクリアファイルもすぐに金庫から無くなったため、不審に思った職員が、金庫の引き出しを外して確認したところ、引き出しの下の金庫の底部分からクリアファイルとともに57万円が入ったケースが見つかったということです。
この病院では、金庫を新しくしたばかりで、金庫に物を入れすぎて現金が入ったケースが引き出しから押し出され、底に落ちてしまったことが原因と見られています。
病院は、12月15日に警察への被害届を取り下げ、今後は複数人で金庫の現金の出し入れや残額確認を行うとしています。
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