山口県周南市の石油コンビナートで17日、南海トラフ巨大地震を想定した大規模な訓練が行われました。

訓練は、周南市にあるトクヤマの徳山製造所で行われました。県や市のほか、警察や消防などから合わせて380人ほどが参加しました。

南海トラフ巨大地震で、震度5強の揺れが襲った想定です。タンクから漏れ出した液体が引火し火災が発生。コンビナート企業の消火隊が、到着した消防と連携して消火活動にあたりました。

訓練は、1977年から特別防災区域に指定されている県内の4か所のうち3か所のコンビナート地区で、毎年順番に行われています。

県 総務部 伊田敏章 理事
「コンビナートはいろいろな危険物を取り扱っていますので、もし事故が発生した場合には、事業所の中だけではなくて周辺の市街地とか住民の皆さまにも影響が及ぶことが考えられます。そういった意味で特に事故のないように、しっかりと留意をしていただきたいと考えています」

海上訓練と住民避難訓練も行われ、来年は岩国地区で実施される予定です。