高市政権が発足して初めての本格論戦の場となった臨時国会がきょう閉会します。国会前から今後の課題について中継でお伝えします。

政府・与党としては、きのう成立した補正予算で一部野党の賛成も取り付けるなど一定の成果をあげた一方、重要課題をめぐっては結論が持ち越しとなりました。

焦点の一つだった衆議院の議員定数削減をめぐっては、きのう、高市総理と日本維新の会の吉村代表が会談し、来年の通常国会で実現を目指すことになりました。

定数削減をめぐっては自民党内から慎重な声があがるなど与党内も一枚岩とは言えず、ある自民党議員からは「このゴタゴタが来年も続くと思うとゾッとする」と先行きを不安視する声も出ています。

今後は各党の一致点を見いだす作業をリードすることが出来るのか、与党としての姿勢が問われることになりそうです。

一方、野党側は、この国会から公明党が加わりましたが、与党を攻める決め手に欠いた印象です。

ガソリンの暫定税率の廃止法案などの成果もありましたが、高市政権の支持率は高止まりしたままで、野党の政権批判に世論がついて来ませんでした。

立憲民主党の複数の幹部からは「何をやってもウチが批判される。今はじっと我慢している時だ」とのぼやきが聞かれました。

来年の通常国会では世論を味方につけられるか、野党側の手腕が試されます。