カープファンが集う、広島市中区の老舗喫茶店が閉店することになりました。

ことしで開店から47年となる茶房「カープファン」を営むのは橋本紀子さんです。

オープンのきっかけはカープの投手だった、夫の故・敬包(のりしげ)さん(2007年に70歳で死去)でした。

引退後に出版社を立ち上げ、1978年、のちに月間発行部数が7万部を超える「月刊カープファン」を創刊しました。その編集部の1階に取材用の応接室を兼ねて喫茶店を開業。

橋本紀子さん
「一番の思い出は津田さんだと思います」

編集部主催の餅つき大会に参加した津田恒美さんや、取材で訪れた北別府学さんなど往年の選手がやってきました。

開業以来、紀子さんが店を切り盛りし、旧市民球場時代は、試合前にファンが集まって、球場に足を運ぶ姿が多く見られたといいます。

紀子さんは高齢となり、体力的に厳しくなる前にお店を閉じることにしたと話しています。

橋本紀子さん
「(皆さんからの反響は?)『もっとやってください』って。やっぱり限界かなという感じで。今だったら自分で整理整頓が出来る。始めたのだから、最後まで自分で始末したいと思っていた」

閉店を発表した後、遠く兵庫県からなど客がやってくるそうです。

店に集うファンと、41年待ち続けている日本一のタイトル。閉店後も期待を寄せたいと話します。

橋本紀子さん
「やっぱり応援しますね来年こそは3位までにどうしても入ってもらいたい」

今月は休みなく営業していて、27日に閉店するということです。