えりもでは巨大化し豊漁…浜の“救世主”に

以前は“小さな厄介者”と見られていたそのカニは、まるで別物のように、巨大化していた。

えりも漁協 金子武彦参事
「ほとんどのサイズが“大”になった。大きくなりました。漁師にも漁協にも救世主」

噴火湾から消えた一方、えりもでは豊漁。まさに“救世主”となっていた。

海の中で何が起きているのか?専門家のもとを訪ねた。

記録的な猛暑で深い海へ移動か

北大大学院 水産化学研究院 山村織生准教授
「(オオズワイガニは)成長するにつれて深いほうへ生息場所を移動するのが一般的な傾向。噴火湾は浅いので、夏に水温が上がると、深いところまで水温が上がってくるので、どうしても外に出て行かざるを得ない状況」

成長するにつれ、より深い海で生息するようになるカニ。ただ、今年の記録的な猛暑が早々と、海深くへ追いやった可能性がある。

7月下旬の海面温度は、噴火湾で25℃と高かった。この暑さを嫌い、冷たい海水温を求めて移動したのかもしれない。

この“海の異変”は、鮮魚店でも感じられていた…。