生命保険大手の明治安田生命は、元営業職員が架空の制度への加入をもちかけて17人の客からおよそ2億円をだまし取っていたと発表しました。

明治安田生命によりますと、顧客から金をだまし取っていたのは群馬支社の営業職員だった70歳の女性です。

元営業職員は架空の高利率の預託制度に加入するよう持ちかけて、金銭を受け取った際には「明治安田生命」の社名を記入した領収証を偽造していました。

17人の顧客からだまし取った金は2010年から今年7月までで合計およそ2億円に上り、元職員は金を私的な交際費に使っていたということです。

元営業職員は30年間勤務しているベテラン職員でしたが、明治安田生命は職員を先月、懲戒解雇し、刑事告発を検討するとしています。

だまし取った金は会社側が被害者に全額返した上で、元営業職員に賠償請求するということです。

明治安田生命は「全社をあげてコンプライアンス体制のいっそうの強化に努める」とコメントしています。