様々な職業や働き方を知ってもらい、子どもたちの巣立ちを応援する取り組み
児童養護施設は、保護者が居なかったり虐待を受けたりした児童の自立を援助する施設です。
今回取材した『大人博物館』は、そこで暮らす子ども達に世の中の様々な職業や働き方を知ってもらい、巣立ちを応援するイベントです。
先日、東京都調布市の「社会福祉法人六踏園 調布学園」で開催された『大人博物館』を取材しました。
この日の参加者は「調布学園」で暮らす20名ほどの小中学生です。
様々な職業の大人たち8人が仕事の話をしたり、質問に答えました。
その職業は、エスティティシャンやフラワーアーティスト、シンガーソングライターから料理人、自衛官まで多種多様にのぼります。
8人それぞれのスペースに子どもたちが訪問し、仕事の内容からプライベートまで、様々な話を聴けます。
お菓子などを食べながらリラックスしたムードで進み、開始から15分ほど経過すると、子ども達は他の大人の所へ移動します。
この日はそれぞれの子ども達が、3人の大人と交流しました。
会場のやりとりから
司会
「お待たせしました。『大人博物館』を始めます!」
大人①(エスティティシャン)
「身体がすっきりしたり、明日からも頑張れそうとか、そう思ってもらえる方を増やしたくて、私はエステの仕事をやっています」
子ども
「えっ、スゴ~い」
大人②(フラワーアーティスト)
「私はフリーランス。1人でやってるから、どうしても自分から営業しなければならない。たまにアルバイトしたりとか、貯金を崩しながら生活したりとか…」
このイベントで大人は子ども達に、良い話だけではなく、結構シビアな話もします。
先ほどの“フリーランス”の方はフラワー・アーティストですが「フリーは会社に縛られることなく、やりたい仕事をやれる反面、キツいこともある」と、子ども達に伝えていました。
『大人博物館』に参加した子どもたちの反応
男の子
「サービスデザイナーの話がすごく面白かったです。『当然あるものに対して疑問を抱くことが仕事』というのは、そんな職業があるってことも知らなかったです」
女の子
「みんな凄い、凄いなと思って。興味がちょっと出たものは、沢山あります。全部かな?」














