ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアのプーチン大統領。毎年、行ってきた政権の基本方針を示す「年次教書演説」について、年内の実施が見送られる可能性が出ています。

ロシアの大統領が内政や外交の基本方針を示す「年次教書演説」は、憲法の規定に従い、年に1回実施することになっています。

去年4月のプーチン大統領の演説からはすでに1年半あまりが過ぎていますが、タス通信は14日、議会関係者の話として、演説の準備が間に合わないため、年内の実施が見送られる可能性があると伝えました。

演説について、これまで年内に行われるとの考えを示していたペスコフ大統領報道官も「来年にずれ込む可能性がある」としています。

年末恒例のプーチン氏の「大記者会見」の開催も今年の見送りが発表されたばかりで、長期化する侵攻が恒例行事の日程にも影響を与えているとみられます。