「大室山」は行列、外国人客も訪れる人気スポットに

伊東市長選は、告示されてから12月9日で3日目を迎えました。
多くの立候補者が停滞した市政の立て直しを訴える一方で、市民からは伊東の基幹産業である観光の活性化を求める声があがっています。
温泉の街として多くの観光客を惹きつける伊東市ですが、長年にわたる課題を抱え続けています。
伊東市の観光名所「大室山(おおむろやま)」。お椀をふせたようなシルエットが特徴で、大ヒット映画に登場する場所と似ていると話題になるなど、観光地・伊東を象徴する名所になっています。そんな大室山を訪れた観光客に「伊東のイメージ」を聞いてみました。
<観光客>
Q. 伊東といったらどんなイメージがありますか?
「温泉がすごい良いイメージがあります」
「海のイメージだったんですけど、なんか山も良いんだなって感じ」
「海、海水浴、温泉」
多くの観光客が温泉や海のイメージをあげた一方で、中心市街地に行く予定があるかを尋ねると、返ってきた答えは厳しいものでした。
活気が失われた中心市街地
<観光客>
「(商店街に行く予定は?)ない、まったくない」
「あー、今のところまだ考えてなかったです。なんか面白いものあります?」
「いや…ない、(商店街は)この辺から近いんですか?」
この日取材した観光客の中に、市街地に行く予定の人はいませんでした。
豊富な湯量を誇る温泉地として発展してきた伊東の中心市街地。今も昔ながらの商店街が並んでいますが、歩く人の姿はまばらで、空き店舗が多く目立つなどかつての活気は失われています。
伊東観光協会の村田充康専務理事は、「観光ニーズの変化」が背景にあると話します。
<伊東観光協会 村田充康専務理事>
「旧市街よりも、大室山であったりとか、城ヶ崎海岸のような有名どころにお客さんがかなり行ってるようで。大室山は特に、外国のSNSでバズって、インバウンドのお客さんが押し寄せてるみたいな状況にはなってます」
観光の動線が外側へ広がったことで、市街地へ足を運ぶ人が減少。中心市街地の存在感が薄れてしまったといいます。














