なぜ?クマの出没が激減した理由とは…

その理由について、津山市で鳥獣被害対策を行っている神田さんは

(津山市鳥獣被害対策実施隊 神田直人さん)
「どんぐりです。山の中の木の実が今年は多いんじゃないでしょうか。

Q.「山に食べ物があるからクマが人里に下りてこない?」

「そういうことだと思います」

山道のいたるところに落ちているどんぐり。冬眠を控えたクマが好んで食べるとされています。県の自然環境課も、何らかの要因で、今年どんぐりが豊作だったことがクマの出没数に影響しているのではと話します。

(岡山県自然環境課 劔持政己課長)
「ブナ・ミズナラ・コナラの堅果類(どんぐりなど)を調査しておりまして、ブナのほうは凶作だったんですがミズナラとコナラが豊作でした。山にそういったエサが多いのも(出没数減の)原因の一つかと思っています」

これからの時期はクマは冬眠に入るため、出没数は減少する傾向にあるということですが、県では、油断はせずに山に入るときはクマ鈴などで自分の存在をアピールする。人間が生活するエリアにクマの餌となるものを置かないなどの対策をとるよう呼びかけています。