西日本豪雨での洪水被害をうけて、改良工事を行っている愛媛県西予市の野村ダムで7日、ダム本体に新たに設置する放流設備の穴の貫通を祝う式典が開かれました。

2018年7月の西日本豪雨の際には、野村ダムの緊急放流が引き金となって肱川が氾濫し、西予市野村町などで大きな洪水被害が出ました。

被害をうけて野村ダムでは、洪水時の調整放流能力を強化するため、ダム本体に新たな放流設備を増設する改良工事を行っています。

7日の式典には国や県、流域自治体の関係者らおよそ60人が出席。ダム本体に放流管を通す穴が貫通したことを祝いました。

野村ダムの改良工事は2027年度末に完了予定で、新たな放流設備が完成すると、西日本豪雨級の大雨が降っても、肱川の氾濫を防ぐことが可能な設計だということです。