■エディオンディスタンスチャレンジ in 大阪 2025(6日、ヤンマースタジアム⾧居)
女子10000mB組では日本歴代3位の記録を持つ不破聖衣来(22、三井住友海上)が32分13秒88の4着でフィニッシュした。
不破はスタート直後から先頭に立つも、山ノ内みなみ(32、しまむら)がペースを上げトップに出た。一時6番手に後退した不破だが、中盤に入ると再び加速し、山ノ内とトップ争いに。5000mを通過してからトップが何度も入れ替わる激しい攻防が続く中、後半に差し掛かりレースを引っ張ていた不破は、後方から追い上げてきた筒井咲帆(29、ユニバーサル)、北川星瑠(24、ユニバーサル)に追い越され3番手に後退。ラスト1周に入るがもう1つ順位を落とし4着でレースを終えた。
1着は32分09秒49で筒井、2着は32分10秒95で北川、3着には32分12秒61で小暮真緒(23、JP日本郵政)が入った。
レース後、不破は「目標が日本選手権の標準記録を目標にしていたので、最低でもラップタイムが3分15秒はかからないようにしていたんですけど、結果的にタイムはクリアできたので素直に嬉しいです」と振り返った。
それでも後半までレースを引っ張る力走に「成り行きというか自分の感覚でいこうと思ってたんですけど、自分のペースを展開できて、きついところで他の選手に出ていただけたので、自分の中でも上手くはまったかなと思います」と手応えを口にした。
続けて「最初出したスピードより遅くならずに一定のペースで走れるっていうところが最近の持ち味かなと思っていたんですけど、今回途中きつくなる場面があっても押していくことができたので、そこは更に自信になりました。ここからトップの選手と戦っていくにはまだまだ力が足りないと痛感したので、(レースに)出るだけじゃなくて戦えるように残りの期間頑張っていきたいです」と前向きに語った。
21年12月に行われた関西実業団ディスタンストライアルでは、10000mで当時日本歴代2位(現3位)となる30分45秒21のタイムで優勝を飾った不破。今年3月に拓殖大学を卒業し、4月から三井住友海上に入社。5月に行われた東日本実業団陸上で社会人デビューを果たすと、32分50秒03で5位。11月23日のクイーンズ駅伝で実業団駅伝デビューを飾り、エース区間3区を走り6人抜き。11位からチームを5位に引き上げる好走を見せた。

















