国が定める「障害者週間」が、3日から始まっています。盲導犬を同伴する目の不自由な人=盲導犬ユーザーが、飲食店などで受け入れを拒否されるケースが依然として課題となっています。現状を取材しました。

広島県呉市の盲導犬ユーザーの弓場美香さん。パートナーは、ラブラドール・レトリバーのオリビア(6)です。日常のなか、同伴を拒否されるケースが少なくないと話します。

盲導犬ユーザー 弓場美香さん
「やってきたタクシーの運転手がオリビアを見るなり『犬はダメじゃ』の一言。盲導犬だと説明したが、『ダメ』との一点張り。悲しい。腹立たしい。残念な夜だった」

盲導犬ユーザーへの全国調査によると2024年、飲食店や交通機関などで、受け入れを拒否された人は約半数にのぼっています。2020年の調査とほぼ横ばいで、受け入れが進んでいない現状が浮き彫りとなっています。

背景には、衛生面の心配もありますが、盲導犬はブラッシングやシャンプーで、清潔を保っています。落ち着いて行動できるようにも訓練されています。