瀬戸内海で養殖カキが大量死している問題で、被害は香川県の西の海域にも及んでいることが県の調査でわかりました。

香川県ではこれまでに、さぬき市の志度湾など東の海域で大量死が確認されていました。県の水産課が先月下旬、現地調査を行ったところ、7割を超えるカキが死んでいて、西の海域でも被害が確認されたということです。夏の海水温が高かったことが影響しているのではないかとみられています。

香川県は、養殖業者に対して当面の資金を確保するための相談窓口の紹介などの対応にあたるほか、来年の対策として漁場の水温の監視体制などを検討していきたいとしています。

この問題をめぐっては、さぬき市が来年2月に開催予定だったカキが味わえるイベント、「冬のうまいもんまつり」の中止を決めるなど、影響が広がっています。