
北海道電力の泊原発3号機の再稼働について、来週「同意」を表明するとみられる鈴木直道知事。
最終判断の材料を求めて再稼働の「地元」に足を運びました。

5日、道庁で担当者に手渡された署名簿。
労働組合など「346」団体分の再稼働反対を訴えます。

北海道平和運動フォーラム 蒲池仁共同代表
「(知事は)色々と声を聞いたうえで総合的に判断というわりには、相当、議会筋で自民党会派の方から攻め立てられて、ここに来て性急になっているのではないか」

11月28日の北海道議会で、泊原発3号機の再稼働を容認する考えを初めて示した鈴木知事。

北海道議会 鈴木直道知事(28日)
「原発の活用は、当面取り得る現実的な選択」

4日は、泊原発を訪れました。
北海道 鈴木直道知事
「全体の進捗としては順調に進んでいるということでしょうか?」
北海道電力 担当者
「進捗は、順調に進んでおりまして」

こちらは、現在、建設中の防潮堤です。

長さは、泊原発をぐるりと取り囲むように1・2キロあり、札幌駅からススキノ交差点までの距離とほぼ同じです。

さらに、3号機の原子炉格納容器内も視察。
福島第一原発では炉心の損傷で大量の水素が発生し、爆発を起こしました。

これは「イグナイタ」と呼ばれる装置。
先端のヒーターで水素を加熱して水蒸気に変え、爆発を防ぎます。
3号機には、この装置が13台取りつけられています。

北海道 鈴木直道知事(4日)
「状況を自分の目で確認でき、大変有意義だった」
「自分の目で確認した」と話す知事。
しかし、安全対策について具体的な発言はありませんでした。

その後、泊原発の地元、4町村のトップと会談。

4町村は、既に「再稼働への同意」を表明しています。

泊村 髙橋鉄德村長(4日)
「北海道のエネルギー供給基地として、道民生活や道内の産業活動を支える一翼を担ってきたと自負している」

北海道 鈴木直道知事(4日)
「首長の方々の判断は極めて重い、それを直接お伺いしたことをしっかり受けて 最終的な判断をしたい」

北海道は、面会した4町村を除く後志地方の16市町村への調査結果も公表しました。

「賛成」は「2」、「やむを得ない」が「1」、「北海道や立地4町村を尊重」が「5」の一方、積丹町は「慎重な判断」求めました。

調査結果より(積丹町)
「歴史的に反対としてきた経緯にあり、慎重な判断であるべきと考える」
4日の知事の一連のプロセスは再稼働の「同意」に向けた大きな判断材料になります。














