「生まれたころからあった店をなくしたくない」
40年以上通い続けている60代の男性常連客は店の魅力をこう語ります。
「僕が若い時も若いなりに良かったし、同じように年を取ってきてもそれなりに合うっていうのも一番だと思う。あったかい感じが自分で自然に感じるとこですよね。そこにコーヒーとか温かいものを飲むと落ち着く」
祐子さんの父親で初代オーナーの貞次さんは、生前、孫の桜さんに「店を引き継いでほしい」と言っていたそうです。

<喫茶ヴィーナス 3代目店主 廣瀬桜さん>
「おじいちゃんがその頃入院してたんですけど、私に『継いで』って言ってたんです。それがうんと耳の中に残っていて、やっぱり自分が本当に生まれたころからあった店だったので、なくしたくないなっていう思いがすごい強くなったんです」
<喫茶ヴィーナス 2代目オーナー 廣瀬祐子さん>
「うちの父の希望でもありましたからね。初孫でとても可愛がっていまして。あと、何年続くか分かりませんけど娘がもうだめっていう時までは頑張ってもらいたいなと思ってます」
創業からまもなく50年。貞次さんの味を3代目の桜さんが守り続けています。














