安倍元総理銃撃事件の裁判。「安倍昭恵さんをはじめとして、ご家族に何の恨みもなかった」「弁解の余地はない」、山上徹也被告が初めて遺族に対して謝罪の言葉を口にしました。
山上徹也 被告
「非常に申し訳ないことをした」
14回目となるきょうの裁判。山上徹也被告(45)は安倍晋三元総理の妻・昭恵さんらに対して、初めて「謝罪の言葉」を口にしました。
山上被告は3年前、奈良市で安倍元総理(当時67)を手製の銃で殺害した罪などに問われています。
これまでの裁判で、山上被告は母親が旧統一教会に多額の献金をして家庭が崩壊したことや、安倍元総理が教団の関連団体に対してビデオメッセージを寄せ、絶望感を抱いたことなどを事件の動機としてあげていました。
きのうの裁判には「被害者参加制度」を利用して、元総理の妻・昭恵さんが裁判に初めて出席。山上被告はこれまでに一度も謝罪の意思を伝えていないことを明らかにした一方、裁判中に昭恵さんに対して直接、謝罪の言葉を述べることもありませんでした。
こうしたなか迎えた最後の被告人質問で、山上被告は初めて昭恵さんら遺族に対する謝罪の言葉を口にしました。
山上徹也 被告
「安倍昭恵さんをはじめとして、安倍元首相のご家族に何の恨みもなかった。安倍元首相を殺害したことで、この3年半、つらい思いをしていたのは間違いない。私も肉親が突然亡くなる経験をしていて、弁解の余地はない」
また、襲撃のターゲットの「順位付け」を聞かれた山上被告は…
山上徹也 被告
「最大の目標は韓鶴子(旧統一教会・総裁)で、その次が文鮮明ファミリーの子どもたち」
弁護士
「そうすると、そうでない人は少しずれますよね?」
山上徹也 被告
「そういうことになるかと思います。(安倍元総理は)政治家ですから、襲撃の意味合いは異なると思っていました」
そして、裁判長から「人の命を奪ってはいけない社会のルールを理解しているか?」などと問われた際には、「安倍元総理が殺害されなければならなかったのは、間違いだったと思っている」とも述べました。
きょうの裁判では、このほか、山上被告を事件当時に精神鑑定した精神科医も出廷。山上被告は安倍元総理が地元・奈良で演説したことを「運命的」と捉えていたなどとしたうえで、旧統一教会の熱烈な信者だった母の影響があることを指摘しました。
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