「生き抜いてほしい」という願い
講演の最後に、市原さんは中学生たちにこう呼びかけました。
(市原千代子さん)【画像⑩】
「今がどんなに辛く悲しく苦しくしんどくても、みなさんはみなさんに与えられた命、寿命をおじいちゃんやおばあちゃんになるまで、圭司のように途中で命を落とすことなく、みなさんの命、寿命を生きて生きて生き抜いてほしいと思います」
「そういう風に元気に生きてるみなさんと、またどこかで出会うことがあるといいなと私は願っています」
講演を聞いた中学生からは、
「被害者になるのは突然だけど、加害者にならないためには自分でできることがたくさんあるんだなって思って、周りの人を傷つけないように言葉遣いや行動を気をつけていこうと思いました」
などといった感想が寄せられました。
手の温もり、握り返す力―当たり前だと思っていても、突然なくなることもあり、奪うこともある。
被害者になることを避けられないこともあるけど、加害者になることは避けられる部分があると知ってほしい、どんなに辛いことがあっても生きてて欲しい、被害者遺族の市原さんの願いです。
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