25年を経て伝えたい想い
市原さんは、事件から25年が経った今も、全国各地で講演を続けています。70歳を超え、10年前には交通事故で前歯5本を失うなどの困難も経験しながらも、圭司さんの写真とともに、被害者となった悲しみを語り続けています。
(市原千代子さん)
「私はどんなに想像力を駆使しても、亡くなった時の傷だらけの圭司の顔から後の顔を、想像することができません」
「生きていれば、圭司は11月2日に45歳の誕生日を迎えていたはずです。でもどんなに頑張っても、私は40歳を過ぎて45歳になった圭司の顔を想像することなんてできません」
それでも…市原さんはこう話します。
(市原千代子さん)
「私は圭司が亡くなった後、どれほど圭司のところに行ってやりたいと思ったかしれません。でも、それもできないまま25年あまり生きてきました」
「あれほど辛く悲しく苦しかったのに、25年あまり生きてきた中では、やっぱりいいこと、嬉しいこと、楽しいことがありました」














