人のために尽くす中村さんの姿に惹かれて・・・

中村さんは、村上さんが精神科医として働き始めた病院の先輩でした。
共に行動するうちに、人のために尽くす中村さんの姿に惹かれていったといいます。
ペシャワール会 村上優さん
「昔流の言い方で言えば、仲間というか同士みたいな気持ちだったんでしょうね。私自身だと、とても出来ないような世界に連れて行ってくれるよき先輩」
「誰も行かないところでこそ我々は必要とされる」中村さんの姿が支えに

村上さん自身も医師として、地方の国立病院で院長などを歴任。人手不足にあえぐ地域医療の立て直しに尽力してきました。
「誰も行かない所でこそ、我々は必要とされる」
支えになったのは、側で見てきた中村さんの思いです。

ペシャワール会 村上優さん
「どうしても立ちゆかなくなった病院があると志願して。行けと言われたわけではなくて、自分からじゃあ行きましょうという選択をしているのはまさしく、誰もいかないから、誰もしたがらないからというところが、動機になっている。そういう行動の背中を押してくれているのは、中村哲だと思います」

会長は退任するものの、ペシャワール会の現地組織「PMS」総院長を引き続き務める村上さん。
これからも中村さんの遺志を受け継いでいくために、歩みは続きます。

ペシャワール会 村上優さん
「自分のためだけではない人生。人のためにも尽くせるような人生という意味では、良い出会いだったし、そこの中心にいたのは中村哲だった。そういう出会いは一緒に行動してみないと分からないので、一緒にこれからも行動してくれる仲間を求めていきたい」














