カルボナーラのほかにも騒動が?背景には政治的目的の可能性

羊の乳でつくったチーズに黒こしょうを和えたパスタで伝統料理の「カチョ・エ・ぺぺ」。
2025年8月、イギリスで料理サイト「グッド・フード」がこの料理を掲載したところ、本来とは違うレシピが掲載されたなどと、イタリア国内で多くの反感を買ったとイギリスのBBCが報じました。
また、BBCによれば、イタリアの飲食業界団体がローマにあるイギリス大使館に申し立てを行ったということです。
こうした「イタリア料理」をめぐる騒動について市民は…

ローマ市民
「カルボナーラは人気で、認知度も高いってことだね(Q.でも伝統的なレシピを守るべき?)はい。そう思います」
「外国では限られた材料しか手に入らない場合もある。だから別に悪いことだと思わない」
その国や土地に馴染むアレンジがされながら、世界中で親しまれる「イタリア料理」。
イタリアの食文化に詳しい専門家は、今回の騒動には政治的な背景があると指摘します。

立命館大学 食マネジメント学部 石田雅芳 教授
「現在ユネスコの無形文化遺産にイタリア料理をいま申請したところなんですね。農相は急にメイドイン・イタリーな気持ちになってるんだと思うんですね」
「世界に発信する直前で、こういうアクションを起こしたというのは、ある程度、政治的な計算もあったのではないかなと思います」

都内にある店「チエロ・エ・マーレ」では、伝統のレシピでつくったカルボナーラとオリジナルのカルボナーラの両方を楽しむことができます。
今回の“カルボナーラ騒動”について、矢口総料理長は…

チエロ・エ・マーレ 矢口喜章 総料理長
「イタリア料理は変わらない美徳みたいなところがあるので、和食もそうじゃないですか。変わらない良さっていうのがあるので、王道は美味しいですよ」
「(本場を)リスペクトしながら再構築する、ブラッシュアップする。それでお客さんに喜んでいただく。敬意を表してやらないといけないのかなと僕の見解ではあります」














