トラウデン直美さん「アピールの仕方を変えれば…」

小川彩佳キャスター:
自分の国の食文化をこよなく愛して、こだわって、守っていこうとするところは、日本もイタリアも共通しているところだと思います。

トラウデン直美さん:
世界中でいろいろな文脈で、文化の盗用が問題になったりもしますし、国の文化に誇りを持つことはとても大事な価値観だとは思います。

しかし、元は「食を楽しみたい」「美味しいものをこの国でも食べたい」というポジティブなところから来ているはずなので、そこまで強い反発は想定していないと思うんです。

日本でも、カリフォルニアロールのようなものが海外で寿司として出されていますけれども、それはそれで日本の人たちは「寿司ではないけどね」と思いながらということがあります。

きっと「これがカルボナーラです」と言って出されているところに違和感がある。だとしたら、「いや本物はこっちにあるから、うちの本場の方を食べてください」というようなアピールの仕方をしていただけたら、より価値が高まるのかなと思ったりもします。

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〈プロフィール〉
トラウデン直美さん
Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満」受賞
趣味は乗馬・園芸・旅行