イタリア人シェフが指摘「これは違いますね」問題は材料か
記者
「問題となったカルボナーラソースは、ベルギーの大手スーパーが製造したものでした」
日本円で約800円で売られている「カルボナーラソース」。ブリュッセルで本格イタリアンの店を出しているイタリア人シェフに見てもらうと…

イタリア人シェフ カメルロ・クッパリさん
「クリーム入りですね。“パンチェッタ”ですか、“グアンチャーレ”ではなくて。これは違いますね」

イタリア人シェフが指摘したのは、使われている豚肉の部位。瓶詰めのソースにはパンチェッタ(=塩漬けした豚バラ肉)が入っていますが、イタリアの伝統的なレシピではグアンチャーレ(=塩漬けした豚ほほ肉)を使うことになっているといいます。

ちなみに、多くの日本人にとってのカルボナーラは、生クリームソースにベーコンがトッピングされたものがおなじみですが、本格イタリアンのカルボナーラは…
イタリア人シェフ カメルロ・クッパリさん
「グアンチャーレにペコリーノチーズ、そして、黒コショウと卵、新鮮なものを使います。それだけです」

グアンチャーレをカリカリになるまで炒めて、他の材料と混ぜていました。
イタリア人シェフ カメルロ・クッパリさん
「悪いが、これがカルボナーラです。カルボナーラはグアンチャーレで決まります」
“最悪の商品”と言われたソースで作ったカルボナーラは…

イタリア人シェフ カメルロ・クッパリさん
「見た目も違いますね。分かるとおり、ふたつの香りは全く違います」
パッケージにイタリアの国旗が使用されたこともあり、ベルギーの「カルボナーラソース」を農業相が問題視。
商品はすでにEU議会の売店からは撤去されていますが、製造・販売するベルギーのスーパーは「何も法律に違反していない。商品やパッケージを変更する理由はない」とイタリア側の物言いに反発しています。
ただ、イタリア料理をめぐる騒動は「カルボナーラ」だけではありません。














