寒くて眠れない…と思っていらっしゃる方、実はその原因、寒さだけじゃないかもしれません。

■冬の睡眠の質低下は“昼間の短さ”も影響している!?

山形純菜キャスター:
医師も「夏よりも冬の方が睡眠の質が悪くなる」と話していましたが、そこには意外な理由がありました。

まず、冬に睡眠の質が悪くなる理由は、やはり「寒さ」です。

3日~4日にかけての東京の気温は、4日朝にかけてぐっと冷え込んでいき、4日の東京の最低気温は4℃の予想となっています。

内科・疲労外来の工藤孝文医師によると、「冬のジグザグ天気は自律神経に負担がかかる。寒いと感じるということは、体を温めようと交感神経が優位に働き、結果として睡眠の質が低下する」ということです。

「寒さ」で睡眠の質が悪くなるというのは何となくわかりますが、これだけではなく、冬特有の理由があるそうです。それが、“昼間の短さ”が影響しているということなんです。

朝、太陽の光を浴びることによって、いわゆる“幸せホルモン”(セロトニン)が生成されます。

朝日と“幸せホルモン”が睡眠にどのように関係しているのかというと、“幸せホルモン”は、時間をかけて、夜に“睡眠ホルモン”(メラトニン)に変換されます。“睡眠ホルモン”(メラトニン)によって、眠りの質がアップします。

そのため、朝に太陽の光を浴びることは非常に重要なことなんです。

ところが、冬は昼間が短く、日の出が遅いので、“睡眠ホルモン”の分泌が減ってしまったり、遅くなってしまって、睡眠の質が悪くなるということなんです。

■体を温めて、日光を浴びて… 睡眠の質向上のために出来ること

山形キャスター:
では、冬の睡眠の質を上げるにはどうすればいいのでしょうか。

内科・疲労外来の工藤孝文医師によると、暖かい場所から外に出るときや外出前に、マフラー・手袋・靴下などを「直前」ではなく「10分前」から身につけ、体の内側を温めて外に出ると、寒暖差を感じにくくなるそうです。

首には太い血管がありますので、そこを温めていくと血流が良くなるということです。

それから、日光浴もいいそうですが、晴れてる日じゃないとダメなのかというとそうでもなく、曇りでも大丈夫だということです。

なるべく早く起きて、外に出てみるのも大切かもしれません。