宮古島の伝統織物、宮古上布を初めて織った女性稲石刀自(いないし・とじ)の功績をたたえる稲石祭が宮古島市で開かれました。

苧麻(ちょま)を原料とする宮古上布は、琉球国王への献上品として稲石が織ったのが始まりとされていて、国の重要無形文化財に指定されています。

戦前、島を支える産業だった宮古上布の生産は、原料や後継者不足もあってここ数年の生産数は少なく、原材料の確保や担い手の育成が課題となっています。

宮古島市上野野原にある伝統工芸品センター宮古織物事業協同組合で行われた稲石祭には関係者約40人が参列し、稲石の功績をたたえるとともに、宮古上布の継承と発展を誓っていました。