イタリア人の食への“強い”こだわり 食材だけでなく麺にも?

山形キャスター:
カルボナーラ1つをとってもわかるように、イタリアの方々は食へのこだわりが強いということで、他にも松浦さんに伺ってみると、「食材だけでなく、ソースに合わせて麺にもこだわりがある」と言います。

例えば、カルボナーラには「円筒状のショートパスタ」がいいそうで、濃厚なソースが絡みやすいということです。

そしてボロネーゼには「細長い平打ちのパスタ」がいいそうです。ボローニャ地方では昔から平打ちパスタを使っていて、その伝統を守っているということです。

「イタリア料理」ユネスコに申請中 過去には日本も…

山形キャスター:
イタリアでは現在、「イタリア料理」をユネスコ無形文化遺産に申請中で、今月にも審査結果が出る見通しだそうです。

他国の“イタリア風”料理によって、本場のイタリア料理の 正統性が損なわれかねないことをイタリアの農業大臣は危惧したのではないかということです。

日本でも2013年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。

登録される前の2006年、本来の日本食とはかけ離れている調理法があるなどとして、海外の日本食レストランに対し、優良店を指定する制度を検討していたそうです。

このとき海外メディアからは「すしポリス」と揶揄されることもあったそうです。

その後、2016年には「店」ではなく海外の「日本食料理人」に対して“お墨付き”を与える認定制度が始まったということです。

現在は、ゴールドなどのランクで分けられていますが、3000人以上が認定されているということです。