日本人にも人気の「カルボナーラ」をめぐり料理の本場でもあるイタリアの農業大臣が「イタリア風のカルボナーラソースが出回っている」として問題視する事態に…何が起きているのか、取材しました!

イタリア農業大臣が「最悪の商品」と怒りあらわに… “カルボナーラ騒動”とは

山形純菜キャスター:
カルボナーラをめぐって起きた騒動ですが、一体何があったのか改めて見ていきます。

事の発端は、ベルギー・ブリュッセルにあるEU議会の売店で販売されていた「カルボナーラソース」。これを見たイタリアの農業大臣がSNSで「“イタリア風”を代表する最悪の商品だ」と投稿し、怒りをあらわにしました。

何が「最悪」なのかというと、イタリアの伝統的なレシピでは豚ほほ肉の塩漬け「グアンチャーレ」が使用されていますが、販売されていた「カルボナーラソース」には、豚バラ肉の塩漬け「パンチェッタ」が使用されていました。肉の部位が違っていたということです。

問題はないですが、EU議会の売店からは撤去されています。

カルボナーラに使用される肉は「グアンチャーレ」と「パンチェッタ」の2種類があります。

SNSで怒りをあらわにしていたイタリア農業大臣の出身地であるローマでは「グアンチャーレ」を主に使っているということです。

今回の件について、世界の食文化に詳しいフードライターの松浦達也さんに伺うと、「グアンチャーレへのこだわりは、関西で肉うどんといえば『牛肉』でなければダメというようなもの」と言います。