富山地方鉄道の不二越・上滝線の沿線自治体である富山市は1日、ダイヤの増便や新駅設置などを盛り込んだ再構築事業の素案を示しました。


再構築事業は1日開かれた富山地方鉄道・不二越・上滝線のあり方を検討する分科会で富山市が示したものです。
不二越上滝線を巡っては地鉄が月岡ー岩峅寺間を不採算区間だとしています。

これまでの分科会では線路や車両の維持管理費を行政が負担し、地鉄が運行を担う「みなし上下分離方式」を軸に国の支援制度を活用した「再構築事業」の実施を検討してきました。

国に提出する計画には利用者を増やすための施策が必要で、富山市は、運行本数の増加や車両の更新、新駅の設置に加えて南富山駅に鉄道と路面電車の乗り換え専用ホームを整備する構想などを盛り込んだ再構築事業の素案を示しました。

一方で、事業費は最大で213億円かかるとの試算が示され、出席者からは「事業の実施には精査が必要」との声があがりました。

富山市 藤井市長
「事業費等々については負担先を明らかにすることや、さらなる精査が必要だと。今後ますます詰めていかなければならないと」

分科会ではこの素案について協議したうえで、来年3月以降に開かれる分科会で、実施計画を取りまとめたいとしています。















