ゆでずにレンチンだけで、もっちもちの本格パスタが食べられる商品が続々登場し話題になっています。

モチモチ維持&長期保存OKの秘密

米の高騰により消費量が増加しているパスタですが、「お湯を沸かすのが面倒くさい」「大量のお湯が必要で時間がかかる」という声も。

そんな人にピッタリなのが、“ゆでないパスタ”です。

8月の発売以降、2か月で100万食を突破した『日清製粉ウェルナ』の「マ・マー レンジで2分 もちもち生パスタ」(スパゲッティ・フェットチーネ/各190g)。

パウチのままレンジで2分。袋から出すと麺がきれいに一本一本ほどけていきます。

THE TIME,マーケティング部 新名真愛部員:
「パスタのいい香り。モッチモチでゆでた麺みたい。はね返ってくるような弾力もあって美味しい」

ソースはかかっていないため、自分好みの味付けを楽しむことができます。
まさにタイパが欠かせない時代にピッタリのパスタですが、簡単なだけはなく“常温で8か月”保存が可能。

『日清製粉ウェルナ』商品開発本部・木村竜介さん:
「ゆでたてで美味しく保存するだけなら比較的すぐ出来る。それを更に長期間品質を維持するところに時間がかかり、開発期間は3年」

中でも一番苦労したのが、麺の食感。「時間が経っても美味しくなるように、麺の水分値を見ながら“15秒単位”でゆで時間を調整した」(木村さん)

のびにくい麺が出来ても、レンジで再加熱した時の食感が重要。
そこで、麺の硬さを数値化できる機械を使い、お店の生パスタに近づけるために「麺の硬さ」「粘りの強さ」を何度も測定したといいます。

木村さん:
「大体ゆで時間で100通りはやっている。1回につき測定を10回以上はやるので1000回は超えている」

そして、秘密は保存方法にも。
通常、調理済みの食品を保存するためには中を完全な真空状態にするのですが、麺が容器の中で固まり食感が損なわれてしまいます。そこで…

木村さん:
「ギューって真空になってる状態からほんのちょっと空気を入れるようなイメージ。中に入っている空気の量を1ccレベルで微調整しながら、このぐらいが一番いいだろうと」

ほんの少し空気を残すことでモチモチ食感を維持し、かつ長期保存を実現しているのだといいます。