パン1枚とご飯1膳の価格が逆転したという研究結果も

スーパーでは客の傾向に変化が起きています。店内で焼きたてパンを提供する「インストアベーカリー」です。13年前に登場した「田子重ベーカリー」ですが、ここ最近は特に好調だといいます。
<田子重下川原店 赤坂真彦店長>
「コメの売価が上がった段階からベーカリー部門としては全体的に売れ行きが良くなっているので(コメ高騰の)影響もあると思う」
最大の特徴はその価格。店内で作ることでコストを下げ、100円台の商品がずらりと並びます。
<買い物客>
「これは130円だから安いよね、2、3個買う」
「(買うのは)パンが増えました。手頃でおいしく味もいいから買っています」

現在、パン1枚とご飯1膳の価格が逆転しています。2023年はご飯1膳が、食パン1枚と比べて14円安かったのが、コメの価格高騰によって、2025年はコメがパンより13円高くなったという研究結果も出ています。
さらに、この店では主食の選択肢が広がっていることを店全体でも実感しているといいます。
<田子重下川原店 赤坂真彦店長>
「乾麺、カップ麺、パスタなど麺類の売れ行きが良くなっています。今はコメの入荷も安定してきましたのでコメも買っていただいて、たくさんの商品を楽しんでいただけたら」
先行きが不透明なコメの価格。主食をめぐる消費者の選択はこれからも揺れそうです。














