来年の山形県産米の生産目安がきょう決定しました。来年の目安は33万4900トンで、生産実績と比べると減産になるものの、今年の生産目安と比べると増産になります。

これはきょう開かれた県農業再生協議会の臨時総会で決まったものです。

県農業再生協議会は県やJAなどで作る組織で、毎年、県産主食用米の「生産の目安」を決めています。

きょうは来年の県産主食用米の「生産の目安」について審議が行われ、来年産の生産目安を33万4900トンにすることが決まりました。

今年産の米は生産目安が32万6300トンで、実績は34万9500トンとなっています。

今回示された来年産の生産目安は今年の生産目安と比べると8600トンの増産にあたりますが、実際の生産実績と比べるとおよそ1万4000トンの減産です。

県は、政府が掲げる「需要に応じた生産」を踏まえ、需要の見通しを試算し、目安を設定したということです。

目安が「増産」となる点について県は、県産米の全国シェアを回復・拡大し、生産者の所得向上につなげる狙いがあると説明しました。

県農林水産部 県産米戦略推進課 中川文彦 課長「昨年は災害等もあって生産量が少なくなった。全国に占める生産のシェアの割合が低くなってきている。コメどころ・産地としてしっかりとシェアを拡大していく。生産者の所得向上につなげていく」